私たちのお父さんは、警察キャリアで働いています。


私たち家族のためにいつもお仕事を頑張っているお父さんは、特別捜査官の国際的スーパースパイ
まで昇進しましたが、お巡りさんの制服がとても良く似合うので、今でも制服で出勤しています。



私たちのお父さんは、日夜街の平和を守ってくれる、強くてかっこいいスーパーヒーローです！

でも、おうちに帰れば、とても良いマイホームパパです。
そして、そんなお父さんが、世界で一番大切にしている人がいます。


それは、私たちのお母さんです。



少年時代にお母さんと出会ったお父さんは、一目でお母さんのことを好きになりました。



そして十代のころにお母さんとお付き合いを始めました。



大人になってからもずっと、お父さんのお母さんへの想いは変わらず、二人は結婚しました。
結婚して１０年経つ今も、まるで恋人同士のように愛し合っています。



お父さんは、愛するお母さんのために、お洗濯や、



ゴミ出しや、



お料理だって頑張ります。
仕事も主夫業も完璧にこなせる、スーパーお父さんです。

ある日、お隣に住むお母さんの妹のジリアンおじさんが教えてくれました。


「おめーたちんとこの父ちゃんな、うちのお兄ちゃんの前だとフニャフニャしてっだろ？
　お兄ちゃんの言いなりだろ？ ああいうのをな、骨抜きって言うんだぜ。ぎゃはは！」

なるほど、お父さんはお母さんに骨を抜かれているんだそうです。

そしてそんなジリアンおじさんは、


「ジリアンちゃんも、クラレンスお兄ちゃまをもう少し見倣って欲しいわぁ」

と、クローディアおばさまに言われて、軽くへこんでいました。



お母さんを喜ばせることに命を懸けているお父さんは、お母さんへ毎日バラの花を捧げます。
お母さんの話によると、婚約以来、一日も欠かさずバラを贈ってくれているのだそうです。

お父さん、相当骨抜きのようです。



それくらいお母さんのことが大好きで大好きでたまらないお父さんは、



自分もお母さんに愛されていると実感すると、



感激のあまり気絶します。



でも、そんなふうにフニャフニャでヘニョヘニョでメロメロなお父さんのほうが、
お仕事中の強いお父さんよりずっとずっとカッコイイと、私たちは思います。



クラレンス：「今日の宿題、父の日の作文なんだって？ どれどれ、お父さんにも見せてごらん」
双子ちゃん：「みっ、見ちゃダメだよっっ///」



『シム日記　第１３９話』 に続く→

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