クラレンスがジャスティン君に失恋してしばらく経ったある日。
ジリアンちゃんが傷心のクラレンスに会いにやって来ました。
クローディア:「あ! ジリアンちゃ〜ん
」
ジリアン:「おー、クローディア。相変わらずめんこいな、君は。お兄ちゃんいるかい?」
クローディア:「うんっ、いるよ♪」
クローディア:「私、ジリアンちゃんだ〜い好き
」
ジリアン:「そーか、そーか。クローディアがもっと美人に成長したら、
ジリアンが嫁にもらってやるからな
」
クローディア:「ほんと!?
」
クラレンス:
「・・・ジリアン、人の妹に何をしているんだい」
ジリアン:「あっ、ヤベ。兄貴に見つかった
じゃあ2階で宿題でもしておいで」
クローディア:「は〜い
」
ジリアン:「つーか、クラレンス。
アンタこそ人の兄に何かやらかしたんじゃね?
せっかくこのジリアン様があんたを女子高生軍団から解放してやったっつーに、
なんかまたお兄ちゃんとの仲がギクシャクしてるっぽいじゃん。お兄ちゃんに
何かあったのかって聞いても泣きそうな顔してなんでもないって答えるだけだし、
一体どうなってんの?」
クラレンス:「う”・・・・・っ」
クラレンス:
「あ”あ”〜っ、オレのバカバカバカ!! 何であんなことを〜!!
ジャスティン許してーーーっ!!!」
ジリアン:「・・・だから何やったんだよ
」
ジリアン:「
・・・はぁ!? いきなりチューしただと!?!?!?
何やってんだよ、おめーはよ。『硬派』のシムに強引にスキンシップしたら、
ドン引きされるに決まってんだろうがよ
」
クラレンス:「ご、ごめんなさい・・・。(くすん
)」
ジリアン:「お兄ちゃんには謝ったんだろうな!?」
クラレンス:「そ、それが・・・。謝りたくてもあれっきり会ってくれなくて・・・。
電話にも出てもらえないし、バイト先に迎えに行っても先に帰っちゃってるし、
学校ですれ違っても走って逃げて行かれるし・・・
もうオレ、完全にジャスティンに嫌われちゃってる・・・つーか、怖がられて
るんだ・・・・・」
クラレンス:「ジリアン、悪いけど今日はもう帰って。で、ジャスティンに
『もう付きまとったりしないから』って伝えといて・・・」
ジリアン:「・・・・・何年も想い続けてきたお兄ちゃんのこと、諦めるわけ?」
クラレンス:「諦めるもなにも・・・オレじゃ絶対イヤだって。絶対ダメだって
言われちゃったもん。これ以上大事なジャスティンに怖い思い
させたくないよ。オレは頭丸めて修道院にでも入る。
そしてあの人の美しい面影だけを胸に、一生独り身で通すことに
するよ・・・
」
ジリアン:「し、修道院てアンタ・・・。(シムの世界に修道院なんてねぇよ
)」
ジリアン:(う〜む、こりゃまたこのジリアン様が一肌脱ぐしかないっぽいな。
世話の焼ける男だよ、ほんとに。)
・・・と、クラレンスとお兄ちゃんの恋を成就させるため、いつまでたっても心配事のつきない
ジリアンちゃんなのであった。
『シム日記 第55話』 に続く→
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