ある月曜日の夜。
バイトを終えたジャスティン君がいつものように本屋さんの前で待っていると、迎えに来て
くれるはずのクラレンスから電話がかかってきました。
(クラレンスは本屋近くの食料品店でアルバイトをしていて、お互いのバイト帰りに毎日
会うのが、2人の日課になっています。
第42話 参照。)
ジャスティン:「もしもし、クラレンス? どうかしたの?」
クラレンス:「ごめん、ジャスティン。今からそっちに行くはずだったんだけど、急用が
出来て・・・」
ジャスティン:「急用?」
クラレンス:「うん、今ここにベティとローレルとメアリーケイが来ててさ、今日の宿題で
わからないところがあるから教えて欲しいって言うんだ」
ジャスティン:「ああ、このまえ君のこと騒いでた可愛い女の子たちだね
」
クラレンス:「うん、そう
でさ、今からローレルん家で勉強会することになって・・・」
ジャスティン:「うん、いいよ。行っといでよ
」
クラレンス:「ほんとにごめん。くれぐれも気を付けて帰って・・・
」
ジャスティン:「平気だってば♪ じゃあまた明日ね
」
そして次の日。
ジャスティン:「ふふふ。今日はあの3人に映画に誘われたの?
うん、いいよ。楽しんできてね
」
そしてまた次の日。
ジャスティン:「えっ? 今日はベティの家のパーティーに?
・・・うん、もちろん僕は平気だけど・・・。
うん、うん、いいってば。気にしないで
」
そしてそしてまたまた次の日。
ジャスティン:「・・・き、今日も?・・・そ、そう、わかった。うん、そんな、
君が謝らなくてもいいってば。うん・・・じゃあね・・・・・」
ジャスティン:「・・・・・。」
ジャスティン:「ジリアン、ただいま・・・」
ジリアン:「あれ? お兄ちゃん、なんか最近帰りが早いね。・・・ていうか、
もしかして今週ずっと一人で帰って来てない? クラレンスは?
(お兄ちゃんをほったらかして、どこ行きやがったあの男は
)」
ジャスティン:「クラレンスだってもう高校生だもん、彼女の1人や2人いて当たり前だよね。
いつまでも僕なんかと遊んでるわけにもいかないよね・・・(ボソリ)」
ジリアン:「え? 何?」
ジャスティン:「・・・何でもない。ねえ、ジリアン。僕もう寝るから、
ママに晩御飯いらないって伝えといて」
ジリアン:(うーむ。クラレンスのことで何かあったっぽいな・・・。このジリアン様が
いっちょ調べてみるか。)
・・・と、シャコシャコ歯磨きしながら一計を案じるジリアンちゃんなのであった。
『シム日記 第48話』 に続く→
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